今和泉

今和泉郷は島津家22代当主・島津継豊の弟・忠郷を初代とする今和泉島津家の私領地です。和泉家は島津家5代貞久の弟・忠氏を祖としますが、5代直久が応永24(1417)年に川辺城の合戦で討死したことで断絶。延享元(1744)年これが再興され今和泉家となり、重富・加治木・垂水と並ぶ一門家のひとつでした。 領主仮屋は今和泉小学校の敷地にあり、その周辺に郷士が住む麓が形成されました。 今和泉島津家は、13代将軍・徳川家定に嫁いだ篤姫(島津家28代当主・島津斉彬の養女、のち近衛忠煕の養女として輿入れ)の名でも知られています。