長島

長嶋郷は現在の長島町の範囲にあたります。長島は薩州島津家領に含まれていましたが、文禄2(1593)年に薩州島津家第7代忠辰が改易され、長島を含む出水郡が豊臣氏の直轄地となります。文禄4(1595)年には、長島を含む一万石が対馬の宗氏に与えられますが、慶長4(1599)年に島津家本宗家の領地に戻ります。 江戸時代は直轄地であり、出水郷10ヶ郷のうちのひとつでしたが、明暦3(1657)年に長島郷として成立しました。獅子島は薩摩藩の北の端にあたり国境の島の為、国境警備の為獅子島勤番が置かれ、無人であった伊唐島にも諸浦から人を移し御仮屋を立て郷士を配し、 且つ薩摩藩内の他の郷の地頭が鹿児島城下に在住する掛持地頭になったあとも、長島郷と甑島郷は地頭が居住する移地頭でした。 地頭仮屋は鷹巣村におかれ、郷士は鷹巣・川床・平尾・蔵之元・城川内の五組にわかれて居住しました。

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