63.志布志麓庭園(福山氏庭園)

 志布志郷の地頭仮屋の東北に位置し、建物(主屋)は文政10(1827)年竣工の記録がありますが作庭年代はわかっていませんが、建物と庭園の配置が江戸時代からほぼ変わらず伝わっています。また敷地内には、主屋、なかえ(附属屋)、武家門、隠居、蔵、浴室が現存し、噯(あつかい・郷士年寄とも)を勤める郷内でも上級の武士の暮らしぶりを伝える点が貴重です。建物(主屋)と庭園の築山の間には広い広場があり、庭園が鑑賞の場だけでなく武芸の鍛錬の場としても機能していたことをうかがわせます。

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