64.志布志麓庭園(平山氏庭園)

内城と松尾城を隔て南北に走る沢目記馬場と、松尾城の南を西に伸びる西谷馬場の分岐点に位置します。平山氏庭園の作庭は石峯寺住職で、江戸時代初期のことと推定されています。明治の廃仏希釈後に母屋が建てられました。主屋の背面側に位置する庭園は、傾斜地の裾部分に広さのある岩盤が目をひき、その上の存在感のある岩盤が続き、さらに上部にツツジやサツキが多く植わって立体感のある庭を作り出しています。修験道の寺庭としての宗教的な雰囲気をただよわせ、厳しさがある(鹿児島県文化財調査報告書第13集 西田政善執筆)と評価されています。昭和31年鹿児島県指定名勝。

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