68.宝満寺跡

創建は奈良時代とも伝わりますが不明。鎌倉時代以降は律宗の寺院として北条氏とも結びついていました。永禄8(1565)年に肝付兼続が鰐口を寄進するなど志布志の地に関係するその時々の勢力から寺領の寄進や保護がありました。江戸時代の寺領は31石、本尊如意輪観音は志布志内外から広く信仰があり特に安産の護符が出され産婦に慕われたといいます。 慶応3(1867)年に廃寺となりますが、明治19(1886)年に大慈寺説教所として宝満寺跡に観音堂仮屋が建てられ、その後説教所が失われた後も昭和11(1936)年神納堂が建てれました。花嫁を乗せたシャンシャン馬の行列が繰り出す四月のお釈迦祭り(花まつり)の盛大さでも有名。鹿児島県指定史跡(昭和42年/1967年)。

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